石塚真一の人気ジャズ漫画「ブルージャイアント」が2023年2月17日に映画となって公開されました。
観客動員数35万人を突破後、感動の波及が今なお続いており、非常に高い評価を得ました。
原作漫画は2013年から2016までビッグコミックに連載され、なんと900万部突破しています。
実は今回の公開されたブルージャイアント映画は原作漫画と内容が少し違いがあります。
今回の映画のシーンは漫画の何巻目のどこからどこまでなのでしょうか?
原作漫画との違いや、高い評価を得ているのはなぜなのでしょうか?
あわせて原作漫画は現在何巻のどこまで話が進んでいるのかを調査してお知らせしたいと思います。
2023年10月27日から11月2日にかけて、36劇場でリバイバル上映された経緯もありました。
何度見ても聞いても感動のブルージャイアント。
今後もリバイバル上映を期待しちゃいますね。
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ブルージャイアント映画と原作の違いなに?
寝ないと、今夜もお仕事なのに。
でも、#ブルージャイアント 公開日朝イチ上映を見に行った時も、興奮して眠れぬまま夜勤へ行ったもんだ。それだけの凄いエネルギーを抱いている作品なんだよな。
映画館へ行って、観たいよぅ。 https://t.co/4oi7qg44Ig— 笛丸 (@Beer_fuemaru) August 10, 2023
ブルージャイアントの映画がすごい!との噂を聞き、早速映画館に行って見てきて納得でした!
ジャズは全くの素人、そして漫画も読んだことのない自分でしたが、多くの人を魅了したこの映画に納得です。
仙台編を省いて漫画の4巻から10巻の内容が凝縮されていました。
主人公の宮本大は世界一のジャズプレイヤーを目指しています。
物語は、故郷の仙台の広瀬川の土手で雪が降るにもかかわらず、1人でテナーサックスの練習を重ねているシーンから始まります。
ジョニー・グリフィンの『リトル・ジャイアント』って曲を吹いていました。
リードには血がにじんでいます。
そんなことには気にもせず、ひたすら夢に向かって孤独に練習を積み重ねます。
いつも自分を信じながら脇目も振らずにポジティブに突き進むエネルギッシュな姿は見る側に勇気や元気を与えてくれますよね。
今やスポーツ界を騒がせているあの方も、そして音楽界で話題になっているあの方やドラマ界で世界を騒がせているあの方も、みんな血のにじむような努力を持続をしてきた賜物であることはご存じのことでしょう。
エジソンも「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」と言っています。
孫氏は「最初にあったのは、夢とそして根拠のない自信だけ。そこから全てが始まった」という名言を残しています。
夢や目標に向かって努力を惜しまずにチャレンジする姿ってホントに麗しいです。
映画を見て感動してからになりましたが、遅ればせながら原作の漫画との内容の違いを調べてみました。
原作ストーリーにはない展開ってどこなの
原作漫画との違いは、ラストシーンで主人公の宮本大と沢辺雪祈と玉田俊二こと『JASS』のメンバー達が、3人揃って日本一のジャズクラブSoBlueでライブをしたシーンにあります。
本番を目の前にして、ピアノ担当の雪折はバイト先で居眠り運転中のトラックにはねられてしまい重体を負い病院に搬送されます。
しかもピアノを弾くための大切な雪折の右手はボロボロの大怪我を負ってしまいます。
ピアニストとしての夢砕け散る瞬間に目を覆わずにはいられません。
『JASS』のメンバー3人のそれぞれに葛藤あり、壁があり、それを乗り越えてきた矢先の出来事です。
3人が目標にしてきた晴れ舞台のSoBlueでライブをするという夢が砕け散ってしまった瞬間でした。
サックス担当の大とドラム担当の玉田は観客に2人で演奏をすることになってしまった謝罪の挨拶を述べたた後に2人での演奏を始めます。
その演奏の魂の揺さぶりがすごかった!!
ジャズで2人だけの演奏って珍しいですよね。
2人だけの演奏をデュオといい、3人の演奏をトリオと言っています。
デュオは、ジャズの中ではそれほどポピュラーな形態ではありません。
なぜかというと、演奏者にとっては、最もゴマカシのきかない緊張感にあふれるものだからというのです。
それだけに、2人の息がピタリと合ってハマった演奏になった時の素晴らしさは、また格別のものがあると聞いています。
良いデュオを演奏する条件は3つあるそうです。
1つ目はそれぞれの楽器を演奏する技量が高いものであること。
その上で、2つ目は表現するアイディアや曲想をしっかり持っていること。
そして3つめはふたりの呼吸を合わせ、より高い次元を目指すものでなければならないというのです。
ほんの数日しか与えられなかった2人の練習で、見事にその3つの条件をクリアし、観客を魅了してしまいました。
高校時代に共にすごした同郷の友情があるからこそ、ジャズをこよなく愛している2人だからこそ、そして雪折の悔しさを誰よりもわかっている2人だからこそできた心の叫び、神業なんだと痛感しました。
そして火事場の馬鹿力のジャズの即興演奏ってすごい迫力です!
ジャズというのは西洋音楽とアフリカ音楽との融合で、人種的偏見であった黒人が音楽に救いを求めて天性のリズム感を活かし、躍動感のある音楽が生まれたといわれています。
アドリブの部分や作曲の部分を絡めて、まるで音楽で討論をしているかのようなジャズを作り上げました。
個人的には演奏者の目くばせが好きです(‘◇’)ゞ
心と心が通じ合っているというか、バトンを渡し合っているというのかなんだか素敵じゃないですか。
ブルージャイアント映画では、3人揃って晴れの舞台にたつ夢が破れたと思いきや、雪折は病院を抜け出し「左手だけでもピアノは弾けるさ」といってアンコールの場面で3人での演奏が開始されます。
想像してなかったのは左手一本での演奏です!
想像できたのは感動です。
いや、それが想像以上の感動でした!!
上から目線で3人を小ばかにしていた有名な慢心プロジャズ奏者天沼氏。
雪折に生意気ダメ出しをしたジャズクラブSoBlueTOKYOの支配人の平氏。
田舎から上京してきた大に、ずっと練習場を提供して陰で応援してきた「JAZZ TAKE TWE」の店主アキコさん。
玉田俊二のドラムの成長をずっと感じて見守ってきた豆腐屋の店主。
そして雪折のおかあさんのピアノ教室で雪折と一緒にピアノを習っていたであろうと思われる女性の観客。
観客席で涙するシーンだったり、想像を絶する出来栄えに言葉を失っている人々がアップで次々とその表情を映し出されます。
ブルージャイアントの映画を楽しむには?
この映画を見るなら重低音サウンドの振動シアターの重振シアターでの鑑賞が絶対におススメです!
ライブ会場でジャズを鑑賞しているかのような臨場感なのです。
それ以上かもしれません!
そしてまた、今回のキャストが素晴らしいんです。
声優キャストとして宮本大に山田裕貴、沢辺雪祈に間宮祥太朗、玉田俊二に岡山天音が起用されていて、とってもマッチングがGOODなのです。
山田裕貴は声優初主演で脚本家のNUMBER 8氏から絶賛されています。
「本当に素晴らしかった、まっすぐで、ちょっと木訥で、なおかつどこかに怖さがちょっと入ってて、大ってこういう声だな、って本当に思いましたね」と。
日経トレンディでも今年の顔に選出され、ドラマやコマーシャルでもこれからさらに飛躍する俳優さんを起用したのは流石です。
また演奏者の一流人で、世界的ピアニストの上原ひろみが劇中曲の製作や演奏をしています。
サックスは馬場智章、ドラムは石若駿が担当しています。
そしてなんとこのブルージャイアントができるまで6年もに製作期間がかかっているというではありませんか!
耳から、目から、体感から、一流ジャズの音楽と映像が素晴らしいストーリー展開のブルージャイアントを見逃す手はありませんね。
劇場で見逃した方やあの時の感動を再びと思っているあなた!
CDであの時の感動を再び何度でも味わえますよ(^^)/
レコード盤で聞く優しく懐かしいムードは極上の贅沢な時間を味わえます。
今流行りのアナログで聞いてみるのもお勧めですよ。
ブルーレイでの感動もステキです!
ブルージャイアント映画は漫画の何巻どこまでやるの?
タワレコNU茶屋町店 店内展示
ブルージャイアント作者サイン入り
GLAY pic.twitter.com/0Eh0g6WX5e— とし (@lifetime1983) August 13, 2023
BLUE GIANTは2013年にビックコミック連載開始した。
仙台編・東京編となるBLUE GIANTは全10巻だった。
ヨーロッパ編がBLUE GIANT SUPREME として2016~2020年連載され、全11巻となっている。
ドイツのミュンヘンでは、言葉の壁や 伝手や知人もないところから始まり、世界一のジャズプレーヤーになる夢を抱いている大が世界に一歩踏み出していくという話の展開がされていきました。
アメリカ編はBLUE GIANT EXPLORERとして2020~2023年5月10日にビッグコミック10号最終回となった。
BLUE GIANT MOMENTUM(モメンタム)
BLUE GIANT EXPLORERが最終回となった後に、BLUE GIANT MOMENTUMが2023年7月25日に15号で連載スタートしている。
激戦地のNEW YORK編となる新シリーズが現在進行形で展開されていく。
ジャズの中心地のニューヨークではどんな展開になっていくのか楽しみですね。
BLUE GIANT SUPREME(ブルージャイアント シュプリーム)ではヨーロッパ各地のストーリーが展開されていきます。
まとめ
#ブルージャイアント #モメンタム
大は強くなった
「play!! 弾け!!」👍#山田裕貴 #間宮祥太朗 #岡山天音 #上原ひろみ #馬場智章 #石若駿 #BLUEGIANT #jazz https://t.co/5c30JK3ShK pic.twitter.com/t4dj7aqq9b— Mark9883 (@Mark9ll) October 13, 2023
石塚真一の人気ジャズ漫画ブルージャイアントの映画から、ブルージャイアント映画と原作の違いについてご紹介してきました。
ブルージャイアント映画と原作の違いはラストシーンにあります。
そして内容も素晴らしく、映画館で最高の臨場感を体感しながら感動することができます。
漫画は何巻のどこまでか調査したところ、全10巻、続編11巻、続々編8巻が出ており、現在も連載中であることがわかりました。
漫画の人気によっては何巻でも、そしてどこまでも続いていってほしいというのが正直な感想です。
宮本大が世界一のジャズプレイヤーになるまで、どこまでも応援していきたいものです。