オードリーヘップバーンを知らない人はいないと思います。
2023年はオードリーの没後30年の年です。
30年も前に亡くなっているのに、いまだにその人気はすたれません。
その魅力はいったいどこからくるのでしょうか?
オードリーは、美しい容姿だけに限らず、何か人の心に迫ってくるものがあります。
オードリーっていったいどんな人だったんでしょうか?
若かりし頃から晩年に至るまでに愛され続けた理由はどこにあるのでしょうか?
オードリーが主演の作品の3作からその魅力を考えてみました。
Contents
オードリーヘップバーンの魅力は?3作品から考察!
数々の名作に出ているオードリーですが、その中でも私が大好きな3作品から彼女の魅力をご紹介していきたいと思います。
ローマの休日から感じる純粋無垢でキュートなオードリー
ローマの休日という映画のタイトルを聞いたことがない人はいないくらい有名です。
でも見たことがない人もいらっしゃると思うので、さっくりとにあらすじをいいますと・・
オードリーが演じるアン王女は毎日繰り返される王女の任務にうんざりし、ある日ヒステリーを起こしてしまいます。
夜間、鎮静剤の注射を打たれた王女はお城を抜け出し、夜のローマを徘徊しますが、そこで新聞記者のグレゴリー・ペックが演じるジョー・ブラドリーに出会います。
ジョーは意識もうろうとしているアンを見捨てることができずに自宅に連れて帰りますが、のちにアンが王女であると知ります。
アンはせっかく得た自由の身、自分が王女であることを隠しています。
ジョーは特ダネを得たことで喜び、アンをローマのあちこちに連れまわし、身分を隠しているアンも水を得た魚のようにローマの休日を楽しみます。
そんな2人に恋心が芽生えてしまいます。
互いの思いをしりつつ、アンは宮殿に戻ることになり、宮殿での記者会見が繰り広げられた際に、ローマは永遠に忘れ得ぬ街となるでしょうと意味深なコメントをします。
新聞記者であるジョーも、彼女との思い出は決して記事にはしないと決意します。
そんな二人の最後の別れのシーンが切なすぎます。
身分や立場の違う2人の恋。
現代では、wacciのあの曲「恋だろ」が通用するかもなのですが・・・
家柄も国籍も外見も年収も過去も何もかも全部が関係ないのが恋だろって叫びたくなります。
でも、この先も2人だけにしかない思い出を胸にしまい込んで、それぞれが強く生きていくのだろうと確信してしまうのです。
それはオードリーが演じているからなのかもしれません。
当時の監督さんの主演女優の選択、ナイスチョイスです。
はかなさと強さの両方のオーラを同時に感じさせてしまうオードリー。
芯の強さは彼女の生育環境や時代背景にもあるかもしれません。
少女時代は第2次世界大戦中であり、ナチスの占領下のオランダで過酷な体験の中で生き延びた彼女の過去があるのです。
彼女の原動力はそんな体験からきているのでしょうか。
今のロシアのウクライナ侵攻で彼女が生きていたらどんなに悲しむでしょうか。
平和を愛し、人を愛す深い愛の持ち主のオードリー。
オードリーの晩年はユニセフの親善大使として一生を捧げています。
彼女のクローゼットにはポロシャツが3枚しか残っておらず、全てをユニセフのために捧げています。
1000人の力になることはできません。
でも、1人の命が救えるならば、私は喜んでそうしたい。
オードリーがユニセフの親善大使として小さなやせ細った子を抱きしめながら写っている写真が心を打ちます。
容姿だけでなく、内面から愛が溢れているのがオードリーという美しい女性なのでしょう。
おしゃれ泥棒で魅せるコミカルでファッショナブルなオードリー
この映画は、アメリカ映画でロマンティックコメディ。
偽の美術品を競売にかけている父親の1人娘がオードリーの役です。
ストーリーはさておき、オードリーのファッションが素敵なんです。
運転している車もクラッシックカーでおしゃれ。
かぶっているフェルトの帽子、つけているサングラス。
コケティッシュなファッションの中の、何もかもがいけて見えるのです。
あの有名なファッションデザイナーのジバンシーとオードリーとの深い友情はご存じでしょうか。
ジバンシーがオードリーを一目見た瞬間に、独特の存在感やファッションセンスに魅せられて、自身のコレクションを着せ付けたそう。
サブリナパンツっていう昭和時代に日本でも流行った7分丈のパンツは、ジバンシーがオードリーのために考案したものが流行したものだそう。
「麗しのサブリナ」、「パリの恋人」、「ティファニーで朝食を」などオードリーの作品の多くに、ジバンシーの衣装がふんだんに使われています。
二人は公私とも深い友情で結ばれていて、オードリーの結婚式や大切なイベントにはいつもジバンシーの姿があったそうです。
その証拠に、オードリーの遺言の証人にジバンシィを指名するほどの信頼関係でした。
女性から見れば、一流のデザイナーのファッションを日常に着用できるなんて夢のようですね。
しかもデザイナーの方が彼女を気にって、似合うファッションをデザインをするんです。
最高ですよね!
そこで魅力的だと思えるのは、オードリーがつけあがっていないことなんです。
とっても謙虚な女性、というよりかはむしろ、自分に自信がなかったんです。
信じられませんが・・・。
長すぎる首、大きすぎる足、やせすぎている体から人々がなぜ自分を美しいと思うのかが理解できないと言っていました。
オードリーは数々の名言を残しています。
私にとって最高の勝利は、ありのままで生きられるようになったこと、自分と他人の欠点を受け入れられるようになったことと言っています。
あんなに美しくって名声を得た女優でも、自分自身を受け入れるのに時間がかかったんですね。
自分自身を見つめ乗り越えていったところにオードリーの魅力を感じてしまいます。
そんなオードリーを知ったうえで、妖しさと美しさを際立たせるレースのブラックドレスを着ている彼女を見ると、胸がキュンとなってしまいます。
ティファニーで朝食を
ティファニーといえば女性のあこがれのブランドですよね。
こちらの映画もアメリカ映画でロマンティックコメディ。
オードリィーの役は自由奔放でティファニーで朝食を食べれるような身分にあこがれるアパート暮らしの女性役です。
そのアパートに引っ越してきた男性とやがて2人は惹かれ合うのですが、自由と富を愛してやまない彼女は別の男性に目移りしてしまい、様々な葛藤が起こるのです。
主題歌のムーン・リバーは何ともはかなげに歌われているシーンがあり、何度も見返してしまいます。
今でもよく耳にするこの曲は、アカデミー歌曲賞を受賞しました。
この映画はオードリーを見るための映画といっても過言ではないくらいでしょう。
インテリアっショップにあるあのオードリーの写真やカレンダーなどはこの映画で着ていたドレスのものだったりしますよね。
自由奔放で富にあこがれるという一見悪女のような主人公であるのに、オードリーがそんな役を演じると洗練された美しさや立ち振る舞いから悪女を払拭してしまいますよね。
実は彼女は不運にも実生活で離婚を繰り返して体験しています。
オードリーには息子さんが2人いますが、悲しくも60代という若さで大腸がんで亡くなってしまいます。
亡くなる前に息子たちに詩を贈りました。
その詩が愛に満ち溢れていて、残された子供がこの先に困らないような母親の愛があふれていて涙ぐんでしまいます。
綺麗な唇が欲しければ、親切なことを言いましょう。
綺麗な目が欲しければ、人々のいい面を見ましょう。
スマートな体が欲しいのであれば、あなたの食べ物を貧しい人と分かち合って食ましょう。
綺麗な髪が欲しいのであれば、一日一回子供にあなたの頭を撫でてもらいましょう。
綺麗な姿勢が欲しいのであれば、あなたは決して一人で歩いているのではないことを覚えておいて。
・・・忘れないで・・
あなたが年を取ったら、自分に手が二つあったことを気づくででしょう。
一つは自分自身を支える手、もう一つは他人を救う手であることを。
オードリーは人類愛だけでなく家族思いの愛情の深い強い人というのがこの歌から伝わってきますよね。
映画の撮影で遠方に泊りがけになる際は、自宅から持っていけそうな可能な限りのものをもっていき、泊るホテルを自宅のようにレイアウトして撮影中もさみしくないようにしたといいます。
自分の死がまじかであることを悟った時、2人の愛する息子を置いてこの世を去らなければならない気持ちはどんなに辛かったでしょう。
世界中にこんな素晴らしい愛のメッセージを残したオードリー。
容姿が理想的なだけでなく、もはや内外ともに理想的な女性といえるでしょう。
自分の子供たちだけでなく、ユニセフの活動では晩年の彼女の写真を見ることができます。
アフリカのやせ細って笑顔さえも失った子供たちを抱っこして見つめている眼。
そんな大女優が今生きている自分たちの時代の少し前に存在していたという感動。
命尽きるまで、世界の貧しい人や子供に救いの手を差し伸べて、活動した精神に心打たれます。
まとめ
オードリーの魅力って語りつくせないです。
愛は地球を救う・・早く世界中が平和で溢れてほしい、天国できっとオードリーも思っているに違いません。
オードリーに会おうと思えば、ネット、本、写真集どこにでも会いに行けます。
皆さんもオードリーに会いに行ってはいかがでしょうか?!
女性が女性に憧れを抱いてしまう魅力いっぱいのオードリ。
時空を超えて、きっとたくさんのメッセージや応援を心に贈ってくれるに違いありません。